「買うのが怖い…」中国野菜は“化学肥料漬け” 農家は自家用と畑使い分け (1/3ページ)

2013.6.17 09:10

上海の街頭で野菜を売る近郊農民

上海の街頭で野菜を売る近郊農民【拡大】

 農薬や化学肥料の過剰投与や成長促進剤の使用など、農産物への安全性を脅かす事件が相次いでいる中国。5月には山東省産の生姜に人体に有害な農薬が使用されていたことが露呈し、「毒生姜事件」として大々的に報じられるなど、消費者の不安は広がるばかりだ。

 では、その農産物を生産している農家は、いったいどんな農産物を食べているのだろうか。本紙記者(経済参考報)はその実態を探るため、吉林省の野菜農家を訪れた。

 最初に向かったのは吉林省九台市。徳恵市に向かう通り沿いに、1棟当たり1.5ムー(1ムーは約6.667アール)ほどの大きなビニールハウスがいくつも立ち並び、その中にはさまざまな野菜が栽培されていた。

 一方、九台市の農村で目にしたのは、そこかしこで行われている自家栽培だ。吉林省は農家の敷地が広く、農産物を栽培する場所にはことかかない。九台市の農村でもほとんどの農家が自宅の敷地内に畑を作り、自家栽培を行っているという。

自家栽培の野菜に使うのは自給肥料や人糞、家畜の糞といった有機肥料

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