2013.6.12 08:53
東京市場の株価の乱高下が収まらない。11日の平均株価は一時200円を超える大幅反落となり、終値が4年8カ月ぶりとなる636円の上昇を記録した前日の市況と打って変わった。
背景には、巨額の投資資金を動かす海外ヘッジファンドの利益確定や米金融政策の行方をめぐる思惑など複雑な要因が絡み合う。売りと買いの見方が交錯する中、落ち着きを戻せない。
営業担当者はため息をついた
「日経平均先物に大口の売りが出た。またヘッジファンドか…」。11日昼、タブレット端末で株価をみた国内大手証券の営業担当者はため息をついた。11日は、午前中こそ小幅な値動きに終始したが、金融政策の現状維持が決まると、「『ゼロ回答』を失望して売りが出た」(SMBC日興証券の阪上亮太チーフ株式ストラテジスト)。