【新興国に翔ける】アフリカ市場とどう向き合うべきか (1/3ページ)

2013.6.11 05:00

 □スパイダー・グループ 代表・森辺一樹

 6月1日から3日まで、アフリカ51カ国の首脳が一斉に横浜市に集い、「第5回アフリカ開発会議」が開催された。人口約10億を抱える最後の巨大市場アフリカが少しずつ動き始めた。

 アフリカとは、いったいどんな国々なのだろうか。

 アフリカには現在、330社ほどの日系企業が進出している。中国や東南アジア諸国、インド、ブラジルなどの新興国に比べて一段と難しい市場であるのが現実だ。マーケティングの過程でも、他の新興国では不要となる課題がアフリカには多く存在する。

 欧州諸国の植民地支配にあったアフリカの国々は、1960年にカメルーンが独立して以降、次々と独立を果たした。現在では、10億人のアフリカ市場は53カ国で成り立つ。

 人口が最も多い国は、約1億6200万人のナイジェリアで、次にエチオピア(約8500万人)、3位がエジプト(約8300万人)だ。そのほかに、数万、数十万、数百万、数千万人前半の国々が数多く存在する。最も人口が少ない国はセーシェルで8万6000人だ。

 人口10億の市場とはいうものの、53カ国に分かれているため、南アフリカを現時点でのアフリカ最大のマーケットとして位置付けることは正しいが、次に狙う国を選ぶのは厄介だ。単純に人口の多い国を狙えばよいというわけにはいかない。エチオピアは確かに人口は多いが、国内総生産(GDP)や1人当たり国民所得などは著しく低く、消費ターゲットにはならない。

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