ベトナム鉄道公社は、同国運輸省に鉄道開発計画の修正案を提出した。同修正案は、2020年までの実行計画と30年までの方針をまとめたもので、ハノイとホーチミンを結ぶ既存の南北統一鉄道(全長1726キロ)の整備・近代化を進めると同時に、20年以降の南北高速鉄道敷設に先駆けてハノイ近郊のゴックホイ-フーリー間(全長50キロ)で時速160~200キロの複線の高速鉄道を試験的に建設することなどが盛り込まれた。現地紙ベトナム・インベストメント・レビューが報じた。
今回の修正案によると、南北統一鉄道の整備・近代化にかかる総事業費は39兆8730億ドン(約1936億円)で、このうち20年までにかかる費用は18兆6110億ドン。
一方、ゴックホイ-フーリー間の高速鉄道建設費は36兆7500億ドンと推計されている。このほか、6本の在来線の改良工事、港湾施設や経済区域などへの延伸路線を含む3本の支線および8本の路線新設工事で365兆2420億ドンの予算が計上された。