金融庁は13日、病院に通院や入院する患者やその家族を対象に、お金に関する悩みや相談全般を受け付ける窓口を病院内に設けると発表した。高齢化社会に対応した金融サービスの提供が高齢者の患者を中心に需要があると判断した。東京都杉並区の総合病院で週1回、1年程度の試験的な運用を行い、利用状況などを見極める方針だ。
窓口の名称は「金融コンシェルジュ」。日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が、ファイナンシャルプランナー(FP)を派遣し、さまざまな金融商品の一般的な知識や資産運用、相続対策などの相談に無料で応じる。相談者の希望があれば、銀行や保険会社、証券会社を紹介するが、個別の金融商品の勧誘や販売は行わない。