文部科学省の有識者会議は8日、理化学研究所のスーパーコンピューター「京(けい)」の100倍高い性能を持つ次世代スパコンを開発する計画をまとめた。
2014年度に開発に着手し、20年ごろに稼働させる。総額1000億円規模の開発費を投じ、計算速度の世界一奪還を目指す方針だ。
スパコンは研究開発の期間や費用、大規模シミュレーションの解析精度などを左右するため、最先端の研究や製品開発に欠かせない。
日本が高度な研究水準と産業競争力を維持していくには、常に世界最高の性能が要求される。
京は理研と富士通が共同で開発。毎秒約1京(京は1兆の1万倍)回の計算能力があり、11年の世界ランキングで首位に立ったが、現在は米国に抜かれて3位に後退している。