日本貿易振興機構(ジェトロ)が21日発表した流通や外食、サービス産業の実態調査によると、海外進出を経験した企業が、今後の進出先として最も重視している国は中国(43.3%)となった。ただ、2年前の前回調査で3位だったタイ(9.6%)が2位に浮上し、約7億人の人口を抱える東南アジア諸国連合(ASEAN)消費市場への関心が高まっている。
米国は3位(7.4%)で、ベトナムも前回調査の5位から4位(4.5%)へ、トップ5の圏外だったインドネシアも5位(3.2%)に順位をあげた。各国が最低賃金を相次ぎ引き上げ中間層が拡大していることも背景にある。
調査は、沖縄県・尖閣諸島をめぐる日中関係悪化による反日デモ後の昨年10~11月時点で、ジェトロでは「反日デモで、中国への関心が低下する一方で、タイやインドネシアなど親日国への関心が高まった」と分析している。回答企業1352社のうち、4割以上が海外を経験し、594社が回答した。
重視する都市は上海、バンコク、大連、ジャカルタ、シンガポールの順だった。タイは2011年秋の洪水被害後も日系製造業の進出ラッシュが続き、これに伴いサービス産業の進出も加速。ラーメンチェーンやカレーハウスなど外食産業の進出が目立つ。