「愛よりカネ」
ロイター通信、フランス通信(AFP)などによると、上海市楊浦区の職員は「不動産取引で損をしたくないから離婚すると言われては返す言葉がなかった。悪びれる様子もなく離婚届を出し、中には妊婦もいた。私は彼ら全員に売却が終わればすぐに再婚の手続きをしにくるように伝えた」と話した。
6日に上海で離婚届を提出した中年女性は、新たに作成されたばかりの離婚証明証を手に、「きょうの午後にでも不動産取引所へ行くつもり」と語った。
湖南省長沙市の中年夫婦も書類の上だけの“偽装離婚”とはいえ、10年以上続いた結婚にピリオドを打つことになるが、「数十万元(約数百万円)も得になる」と意に介していない。
上海市の20代の王さん夫妻は、まだ新婚2週間。今週、銀行に住宅ローンの申し込みに行ったが、夫がすでに北京に住宅を所有していたため、銀行の担当者から「2軒目を買うなら、離婚してからの方がいい」と言われ、熟慮の結果、「愛ある離婚」を選ぶことにしたという。