背景にフランス人嫌い? 英、馬肉「拒絶反応」で消費減 EUに亀裂も (1/3ページ)

2013.2.24 12:33

 牛肉加工食品に馬肉が混入されていた偽装表示問題が、欧州全土を揺るがしている。新たに世界最大の食品メーカー、ネスレ(スイス)の製品にも混入していたことが発覚。食品表示に対する信頼は地に落ち、特に馬肉を食べることを忌み嫌う英国は激しいアレルギー反応を示し、食肉全体の消費が激減している。古くから貴族らが乗馬をたしなむお国柄に加え、馬肉を好んで食べるフランス人への嫌悪感が影響しているとの指摘まで出ており、欧州連合(EU)に新たな亀裂を生む外交問題に発展しかねない状況だ。

 「わが社のDNA検査で、2種類の製品から馬肉のDNAが検出された。ただしその割合は約1%と低かった」

 ネスレは2月18日、自社製品に馬肉が混入していたことを公表した。ネスレは先週、「馬肉は一切混入していない」と発表したばかりで、消費者の信頼を裏切る結果になった。

 ネスレでも牛肉に混入

 英メディアによると、混入していたのは、イタリアにあるネスレ傘下の食品メーカーが製造した冷凍パスタ「ビーフ・ラビオリ」など。イタリアとスペインで売られていたが、既に店頭から撤去した。フランスで製造された業務用冷凍ラザニアも混入の疑いがあり回収する。

馬肉混入に最も大きな衝撃を受けた英国

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