インドネシアで50~200ドル(約4500~1万8000円)の低価格スマートフォン(高機能携帯電話)が続々と登場し、スマホ市場を牽引(けんいん)している。現地紙ジャカルタ・ポストなどが報じた。
米IT(情報技術)調査会社のIDCによると、インドネシアの2012年7~9月期の携帯電話出荷台数はスマホが13%、従来型携帯電話が87%の割合だった。スマホの出荷台数200万台のうち、約5割を200ドル以下の低価格製品が占める。
人気は200ドルまで
IDCによると、同国スマホ市場で最も人気の高い価格帯は100~200ドルだ。この価格帯で出荷台数を伸ばしているメーカーは中国勢が多い。パソコン大手で昨年はスマホ分野にも進出したレノボや、通信機器大手ファーウェイといった中国勢の製品はインドネシアのインターネット通信販売で約150~200ドルで売られている。また、フィンランド大手ノキアも昨年は約200ドルで新製品を投入した。