フィリピンは今年第3四半期(7~9月期)に農作物の生産高が増加した。ただ、今年9月までの農水産業全体の成長率は政府の年間目標ペースを下回っている。農作物や食用のニワトリなど家禽の生産高が伸びたものの、漁業生産高が縮小したことが響いた。農務省農業統計局が発表した最新リポートで明らかになった。現地紙ビジネス・ワールドが報じた。
同局によると、農水産業の1~9月の成長率は、コメやトウモロコシの収穫量の増加を受けてプラス1.93%だった。横ばいに近かった1~6月と比べれば改善したものの、昨年同期のプラス4.28%には及ばなかった。同局の幹部によると、第3四半期の成長率はプラス4.3%で、昨年同期の同1.59%から改善した。
同局の8月の発表では、農水産業の成長率は第1四半期(1~3月期)がプラス0.73%、第2四半期(4~6月期)が同1.1%で、上期(1~6月期)は同0.93%だった。