上海市建設管理部門はこのほど、黄浦江の地下トンネルで最長となる虹梅南路越江トンネルの建設工事が始まったことを明らかにした。
新華社によると、同トンネルは北は閔行区虹梅路から南は奉賢区金海路をつなぐ全長5.26キロで、黄浦江の地下トンネル部分は3.39キロ。投資額は30億元(約385億円)近くに上り、同市政府最大の建設プロジェクトとなる。すでに500メートル分の掘削作業が完了しており、順調にいけば来年7月の開通が可能という。
プロジェクトを請け負う上海城建隧道の責任者、朱晨紅氏は「トンネルが完成すれば、市中心部における交通量のバランス調整役として、重要な役割を果たす」と指摘。工事には直径14.93メートルの超大型掘削機械を使い、両側6車線を確保する計画という。
さらに朱氏は「都市交通の発展状況にともない、直径14メートルを超える超大型掘削機械の需要が高まっているが、直径が大きくなるにつれ、技術的な難度は数倍にも跳ね上がる」とし、中国の技術レベルが世界トップクラスである点を強調した。