中国上下水道事業の国有大手、北京市自来水集団は、同市の今夏の給水事情に関し、使用量が過去最高値に達する可能性もあり、状況はかなり厳しくなるとの見通しを示している。新華社が伝えた。
北京では毎年、6~8月が使用量のピークとなるが、生活レベルの向上や観光客の増加が、首都の給水状況を圧迫し続けている現状がある。
同社広報担当の梁麗氏によると、5月28日の同市の給水量は277万立方メートルに達し、昨年通年での最高値を突破した。さらに、同市が1日当たりの給水量の計測を開始した2004年の最高値は227万立方メートルだったが、今年は297万立方メートルに到達すると予想され、同市の給水能力である300万立方メートルに迫る勢いとなっている。(上海支局)