最大3社の通信事業者に割り当てられる700メガヘルツの周波数帯について、総務省の電波監理審議会は11日、3社に割り当てる方針を正式決定した。総務省は各社の申請を受け、6月にも割当先を決めるが、NTTドコモ、KDDI、イー・アクセスの3社が新規割り当てを受ける公算が大きくなった。
700メガヘルツの周波数帯は障害物を避けてつながりやすいため「プラチナバンド」と呼ばれ、スマートフォン(高機能携帯電話)の普及に伴うデータ通信量の増大を懸念する各社が割り当てを希望している。ドコモ、KDDI、イー・アクセスの3社が申請する見通しだ。
割り当てられる通信事業者は、それまで利用していた事業者の別の周波数帯への移行費用を負担するが、今回決めた方針では、その上限を1500億円(複数社の場合は等分する)に決定。移行期限は2018年度末とした。