【ニューヨーク=黒沢潤】米国で過去約30年間、若者の運転免許取得率が低下傾向にあることが「米ミシガン大学交通研究所」の調査で明らかになった。インターネットの普及で友人と直接会う機会が減ったことや厳しい経済環境が理由として挙げられている。
同研究所によれば、16歳の免許取得率は1983年には46%だったが、2008年には31%にまで低下。17歳は19ポイント減の50%、18歳は15ポイント減の65%、19歳は12ポイント減の75%-と軒並み低下した。また、30代未満は83年に取得者全体の約33%を占めたが、08年には22%まで低下し、若者の車離れに拍車がかかっている。
同研究所は、若者層が厳しい経済環境に置かれ、車購入代や維持費の負担が重い上に、日本や韓国、欧州など他の国々と同様、ネットの存在が「(友人らと)直接会う必要性を減らしているかもしれない」と分析した。