【必読!中国ビジネス】第41回「中国人採用の留意点」 (1/4ページ)

2012.3.5 05:00

 ■日本人と同じ感覚で面接・試験をするな

 日本企業の中国進出で欠かせないのが、中国人社員の協力です。会社を設立するときには単独で経営する「独資」のほかに、中国企業と共同で経営する「合弁」という選択肢があるように、人材採用の面でも重要なポストに優秀な中国人を登用することも有力な手法であることは言うまでもありません。

 ◆確認が不可欠

 しかし、現地に進出して中国ビジネスの洗礼を受けるまでは、面接の仕方はもちろん、募集方法すらわからないのが実情でしょう。そこで、知り合いを通じ日本語を話せる中国人を紹介されることがよくあります。異国の地で日本語ができ、親切にされれば誰もがその中国人を信頼するのが人情でしょう。

 とはいえ、中国ビジネスを展開する際に最初のパートナーとなる中国人は、とても重要な人材となるため、必ず試験と面接を通じて会社との方向性を確認する必要があります。

 中国現地法人が採用する中国人は、過去の勤務経験や履歴書の確認も細心の注意を払わなければなりません。日本語ができても仕事ができるとは限らないからです。また、日本語でも専門用語や略語などは日本で生活し仕事をしたことがなければわからないものです。特に業界用語は鬼門です。

 日本語と中国語はともに漢字を使っているため、言葉を置き換えることができても、意味が伝わらないことが往々にしてあります。日本人も正しい日本語を心がける必要があります。