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2010.12.2 14:20

 党と政府の中枢がスローガンを頼りにして政治を行うものだから、地方の政府機関もそれにならってスローガンを乱発する。時にはそれが、噴飯レベルに滑稽なものとなるのである。ある都市の衛生管理部門が市民にゴミの分類を呼びかけて出したスローガンは「ゴミの分類、我から始めよう!」である。読みようによっては、「我」が分類すべきゴミとなってしまう。

 別の都市の交通管理部門は、市内を走るすべての路線バスに次のようなポスターを張った。「痰(たん)を吐くなら外へ吐け」という。要するにバスの中で吐かなければよいのだが、それではバスの外はどうなるのか。ある都市の公安部門は犯罪防止運動のキャンペーン中、「強盗するより株をやろう、泥棒するより商売をせよ」とのスローガンを市内のあちこちに掲げた。

 人々に犯罪を思いとどまらせるための説得法は、もはやそれしかないのか。

 公安部門の打ち出した「治安スローガン」といえば、全国的に広がっているのが「警察を襲撃するのは犯罪行為だ!」である。

  • スタグフレーションの悪夢

経済成長著しい隣国では…

「意思疎通も難しい」と露骨に反感

国民的な「思考の欠如」で「白痴化」とも…

煙や塵が排出基準を満たさず

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