2015.7.20 07:03
ショーケースに並んだサンドイッチ=ダイヤ製パン高島屋大阪店(岡本義彦撮影)【拡大】
サンドイッチにブームの波が広がっている。関西では百貨店に出店した専門店が、豊富なメニューで女性の注目を集めている。飲食店やホテルでは高級食材を使い、身近な食べ物のプレミアム版としても話題だ。全国区の人気を目指し、東京進出を視野に入れる飲食店も出てきた。(田村慶子)
総菜と菓子の中間
ショーケースには色とりどりのサンドイッチがずらりと並ぶ。その美しさに誘われ、店をのぞくのは幅広い世代の女性らだ。
そんなにぎわいに沸くのは、高島屋大阪店(大阪市中央区)の地下食品売り場で昨年4月にオープンしたサンドイッチ専門店「サンドイッチベーカリー」。高島屋が、老舗パン店「ダイヤ製パン」(同市生野区)とタッグを組んで企画・開発した約30種類が並んでいる。ハチミツを練り込むなどした専用食パンから具材まで手掛け、定番の卵やトンカツだけでなく、季節の果物をぜいたくにはさんだフルーツサンドが人気を博している。
高島屋大阪店の販売第7部の日本(ひのもと)洋介課長は「サンドイッチは食品売り場で唯一、専門店としてはなかったジャンル」と出店のきっかけを語る。総菜と菓子売り場の中間に位置する特性も考慮し、食事とデザートのどちらでも楽しめるサンドイッチを販売することを考えたという。