日本国旗“踏みつけ”「勝利の象徴だ」 中国が抗日勝利70年展を公開

2015.7.15 19:01

  • 15日、北京郊外にある盧溝橋近くの中国人民抗日戦争記念館で各国大使らに公開された抗日戦争70年に関する展覧会。参観コースの最後には習近平国家主席ら歴代最高指導者の写真が展示されていた(川越一撮影)
  • 15日、抗日戦争勝利70年に関する展覧会に招待され、北京郊外にある盧溝橋近くの中国人民抗日戦争記念館に入る各国の駐中国大使ら(川越一撮影)
  • 15日、北京郊外にある盧溝橋近くの中国人民抗日戦争記念館で抗日戦争勝利70年に関する展示を見る各国の駐中国大使ら(川越一撮影)
  • 15日、北京郊外にある盧溝橋近くの中国人民抗日戦争記念館で戦時中のジオラマを見る各国の駐中国大使ら(川越一撮影)
  • 15日、北京郊外にある盧溝橋近くの中国人民抗日戦争記念館で各国大使らに公開された抗日戦争70年に関する展覧会。南京事件の犠牲者を30万人以上とするなど中国の一方的な主張が強調されていた(川越一撮影)
  • 15日、北京郊外にある盧溝橋近くの中国人民抗日戦争記念館で各国大使らに公開された抗日戦争70年に関する展覧会。展示の最後の1枚は子供らに囲まれ笑顔を見せる習近平国家主席の写真だった(川越一撮影)
  • 15日、北京郊外にある盧溝橋で記念撮影をする中国人観光客(川越一撮影)


15日、北京郊外にある盧溝橋近くの中国人民抗日戦争記念館で各国大使らに公開された抗日戦争70年に関する展覧会。館内ではガラスの上から日の丸を踏みつけさせる仕掛けが施されていた(川越一撮影)

15日、北京郊外にある盧溝橋近くの中国人民抗日戦争記念館で各国大使らに公開された抗日戦争70年に関する展覧会。館内ではガラスの上から日の丸を踏みつけさせる仕掛けが施されていた(川越一撮影)【拡大】

 【北京=川越一】日中戦争の発端となった1937年の盧溝橋事件が起きた、北京市郊外にある盧溝橋近くの中国人民抗日戦争記念館で15日、「抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70年」を記念する展示が、各国の駐中国大使や外国メディアらに公開された。日中外交筋によると、在北京の日本大使館関係者は参加しなかった。

 館内には南京事件や慰安婦問題、「強制労働」に関する史料などが展示され、「日本軍の残虐行為」と「偉大な勝利」が強調されていた。ガラス張りの床の下に日本国旗を並べ、その上を参観者が歩く仕掛けもあった。参観者からは「反ファシスト戦争勝利の象徴だ」との声が聞かれた。

 昨年11月の日中首脳会談で握手する両首脳の写真の傍らには、村山富市元首相による「歴史を直視し日中友好 永久の平和を祈る」との書も飾られていた。

 1時間強の参観ルートは、子供たちに囲まれて笑顔を見せる習近平国家主席の写真で締めくくられていた。一連の展示からは、「戦勝国」の立場をアピールして日本を牽制(けんせい)すると同時に、習氏を賛美して国内の求心力を高める狙いがうかがえる。

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