なぜ日本の家電企業はTVに固執するのか 4K、8K…需要あるの? (1/6ページ)

2013.10.30 06:00

 日本の家電メーカーの凋落ぶりが激しい。各社とも赤字経営はほぼ脱したものの、産業界を自動車とともにリードしてきた、かつてのニッポン家電の面影はない。独創的な製品を世に送り出すこともできず、巨額赤字の元凶でもあるテレビにいまなお固執し、「4Kテレビ」「8Kテレビ」と騒ぐ経営者は“無能”の烙印(らくいん)を押され、いずれ市場から退場させられるだろう。

 4Kテレビを“救世主”とする愚かさ

 9月の薄型テレビの国内出荷台数は、電子情報技術産業協会(JEITA)によると、前年同月比14・2%増の48万7千台と、平成23年7月以来、2年2カ月ぶりのプラスに転じた。

 その牽引(けんいん)役となったのがフルハイビジョンの約4倍の画質性能を持つ「4Kテレビ」。台数はまだ全体の1割にも満たないが、話題性という意味で、その存在感は大きなプラス効果をもたらしている。

画質はもはや差別化の技術とはいえない

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。