ミュージカル「スウィーニー・トッド」に俳優の田代万里生(32)が5年ぶりに出演する。東京芸術大学在学中にテノール歌手としてデビュー。クラシックを基盤としつつ、ジャンルをまたいだ自分のブランドを作ろうとしている。
18世紀ロンドン、無実の罪で流刑になった理髪師(市村正親)は船乗りのアンソニー(田代)に救われた。自分を陥れた判事に復讐(ふくしゅう)するためスウィーニーと名を変え店を再開。過去を知る人々を殺し、死体の肉をラヴェット夫人(大竹しのぶ)がパイにして売る。
スティーブン・ソンドハイム作詞・作曲のブロードウェーミュージカルを宮本亜門が翻案して2007年に初演、その後も何度か上演された。難曲ぞろいで、「五、六重唱もあって設計図のよう。ノッキングの連続でピュアとダーティーが混在。まっさらからやり直します」と話す。