2016.2.21 05:20
トレーナーが見守る中、ブルペンで投球練習するレンジャーズのダルビッシュ有(ゆう)=2016年2月19日、米アリゾナ州サプライズ(共同)【拡大】
右肘の手術で昨季登板のなかった米大リーグ、レンジャーズのダルビッシュは19日、アリゾナ州サプライズでキャンプインし、平坦(へいたん)に近いマウンドから捕手を座らせての30球を披露した。順調な回復ぶりとともに印象的だったのは、筋肉で膨れ上がった体だ。
「ボディービルダーを目指しているんで」と冗談を飛ばす。体重は昨年から6キロほど増えて過去最高の約107キロ。徹底したトレーニングと食事法で上半身などの筋肉が発達し、球を受けた捕手ジメネスを「体が2倍になった」と驚かせた。「排気量」は間違いなく増えた。「肩もそうだし、背中から全て強くなっている。前と同じぐらいで投げても(球の)力が違う」と、リハビリ段階でも自分自身で手応えを感じられるほどだ。
昨年3月の手術からぽっかりと空いた時間は、筋肉づくりだけに注がれたわけではない。「野球選手ではない時間を長く過ごした。いろいろ考えるようになった。大人になれたかなと」とも。