大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)で、転売チケットを無効にする措置をとり、1カ月が過ぎた。無効チケットは5000枚以上に上った。当初は入場をめぐるトラブルも予想されたが、実際に転売チケットで入場しようとしたケースはほとんどなかった。
クレームは2組
USJの運営会社、ユー・エス・ジェイは11月1日、アトラクションを少ない待ち時間で優先的に利用できるエクスプレス・パスなど数百枚を「転売」と確認。使用できなくした。
平日でも2時間待ちが当たり前の人気映画「ハリー・ポッター」をテーマにしたアトラクションを優先的に利用できる7200円や9800円のエクスプレス・パスは特に人気が高い。このため、オークションサイトなどで高値で転売されたチケットで入場しようとするケースが続出することも想定されていた。
ところが、1日に無効チケットを持っていたのは11組。そのうち「なぜ使えないのか」などと厳しいクレームがあったのは2組だけだった。USJの森岡毅(つよし)執行役員は「大半は、使えないチケットと分かって持ってきていたようだ」と話す。