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料理が苦痛でなくなるために 幅允孝 (1/5ページ)

2015.6.9 16:45

「長尾智子の毎日を変える料理」(柴田書店、1944円、提供写真)

「長尾智子の毎日を変える料理」(柴田書店、1944円、提供写真)【拡大】

  • 「長野智子の料理1、2、3」(暮しの手帖社、1512円、提供写真)
  • 「あなたの料理がいちばんおいしい」(長野智子著/KADOKAWA、1620円、提供写真)
  • 【本の話をしよう】ブックディレクター、幅允孝(はば・よしたか)さん(山下亮一さん撮影、提供写真)

 【本の話をしよう】

 昨年、人間ドックにいって1年ぶりに体重計に乗ったら、2.8キロ太っていた。1年間の不摂生をやっと実感する瞬間だ。もっと頻繁に体重の計測をしろ! という声が聞こえてくる。はいはい、確かに、そうでございます。けれど、見たくないものを遠ざけて、遠ざけて、それでやっと、このストレス過多の世の中を渡っていけるのだ!と言い訳のひとつでもさせてください。

 原因は、はっきりしている。僕の場合は圧倒的に外食が多い。そして、飲酒量は健康診断で注意喚起されるくらいのレベルだ。ビール、ワイン、日本酒、蒸留酒、なんでもござれ。その宵にいちばん似つかわしいお酒を自問自答しながら、おいしいごはんを食べること以上の幸せはない気がする。

 それは言いかえると、自宅で調理をする機会がほとんどないということだ。男の厨房(ちゅうぼう)といえば、かつては檀一雄(だん・かずお)や水上勉(みずかみ・つとむ)。いまは谷原章介(たにはら・しょうすけ)? たしかに料理をする男は粋だとも思う。けれど、どうしても日々台所に向かう習慣がない僕は、たまにつくる男料理(材料費などに気を使わず、こだわるだけこだわってつくるお祭りのような料理。ちなみに後片付けのこともあまり気にしていない)が限界。毎日のことを考えた台所仕事とは縁がないものだと思っていた。

調理者との程よい距離感

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