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サウジ最高裁、ブロガーに禁錮・むち打ち1000回…言論に酷刑 大産油国の圧政 (1/3ページ)

2015.6.9 00:03

オーストリアの首都ウィーンにある、サウジアラビアのアブドラ元国王の提唱で開設された宗教間・文化間対話国際センターの前で、ライフ・バダウィ氏の釈放を求めて抗議行動をする人々=2015年2月6日(AP)

オーストリアの首都ウィーンにある、サウジアラビアのアブドラ元国王の提唱で開設された宗教間・文化間対話国際センターの前で、ライフ・バダウィ氏の釈放を求めて抗議行動をする人々=2015年2月6日(AP)【拡大】

 サウジアラビアの最高裁は7日、インターネットに開設した討論サイトでイスラム教を侮辱したなどとして、人権活動家の市民ジャーナリスト、ライフ・バダウィ氏(31)に昨年言い渡されていた禁錮10年とむち打ち1000回の判決を支持する判断を下した。判決はこれで確定し、国王が恩赦を与えない限り、刑は執行される。大産油国への遠慮から国際社会の非難も腰砕け気味の中で下された残酷な判決に、国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは「忌まわしい不当な決定であり、表現の自由にとって暗黒の日だ」とコメントした。

 サイト開設で逮捕

 AFP通信などによると、バダウィ氏は討論サイト「サウジ自由ネットワーク」を2008年に共同で立ち上げ、12年6月に悪名高いサウジアラビアの宗教警察に摘発、サイバー犯罪の規定で逮捕された。容疑は「自由に意見交換をするサイト(後に裁判所命令で閉鎖)を立ち上げたことは、イスラム教の侮辱と許されない政府批判につながる」というものだった。

 起訴され、地裁の1審で禁錮7年、むち打ち600回の判決を受けたが控訴。しかし、14年5月に上級審ではさらに重い禁錮10年、むち打ち1000回、旅行禁止10年、メディア利用の禁止、罰金100万リヤル(約3300万円)の判決を受けた。

国王が「再審」命令

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