Superflyの約3年ぶりのアルバム『WHITE』は、これまでのひたすら前に進むようなイメージを一新する内容だ。
「前作の『Force』が自分自身を見詰め倒すようなアルバムになって、“今の自分ができることはほとんどやり切った”と思うくらい私の中が空っぽになってしまったんです。それでいろんな人から刺激されて新しい自分を見つけようと思い、その象徴的なキーワードが“いろんな色に染められる真っ白な自分の心でありたい”というホワイトという色でした」
長い間葛藤を抱え
デビュー直前に取材した頃は、愛媛県の素朴な環境の中で育ったせいか、内気でほんわかとした雰囲気を醸し出していたSuperflyこと越智志帆。しかし、突出した歌唱力とルックスからすぐに人気が出て、常にパワフルな歌で大きな会場を満たすほど急成長した。
「今でも普段は自己主張するより、人の話を聞いている方が好きな性格。でも、Superflyが2人組から1人になった時に、ソングライターに徹することにした多保(孝一)君の曲を良く聞こえさせるためには、“私がもっと意思のあるシンガーにならなきゃ”と思ってやってきました」