安倍晋三首相(60)はアジア・アフリカ会議(バンドン会議)60周年記念首脳会議に出席するため、21~23日の日程でインドネシアのジャカルタを訪問する。22日の演説では、戦後70年の節目であることを踏まえ、先の大戦の反省を踏まえた戦後日本の平和の歩み、国際貢献の実績と今後の方針などを語る。中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席(61)も首脳会議に出席する見通しで、両首脳が接触するかに注目が集まる。
「首相からは積極的平和主義のもと、アジアとアフリカの発展と繁栄に貢献するとの決意を発信する」
菅義偉(すが・よしひで)官房長官(66)は17日の記者会見でこう述べた。ただ、演説時間は5分ほどであり、それほど多くの内容は盛り込めない。
一方、歴史認識をめぐって対立している中国や韓国は、首相の演説が今夏に出す戦後70年談話の「原型」になるとみなして注視している。