【Campus新聞】
2011(平成23)年3月11日の東日本大震災からまもなく4年。大学のキャンパスでは、震災直後に被災地でボランティアの担い手となった学生たちのほとんどが卒業してしまうことになる。被災地以外での震災の風化が大きな問題となるなか、大学でも後輩たちに被災地との「絆」をどうつないでいくかが課題になっている。中央大学FLPジャーナリズムプログラムの松田ゼミに所属する学生記者たちが宮城県を訪ねた。
□今週のリポーター 中央大学 有志学生記者
≪「High Bridge」経営 高橋正祥さん 美しい海取り戻し、遺族に見てほしい≫
「水中のがれきは、まだ100分の1も片付いていない」。そう語るのは、宮城県石巻市でダイビングショップ「High Bridge」を経営する高橋正祥さん(35)だ。地震や津波による被害が甚大だった石巻の街も今では、がれきは見受けられない。しかし、海に潜ると、今も多くのがれきが放置されたままになっている。昨年(2013(平成25)年)8月にも車が6台発見された。