テレスキフ助教授は「次のステップはヒトでの実験を成功させることで、現在、そのためのパートナーシップを募っている」と述べ、人体での臨床研究に意欲をみせた。
現在、薄毛や抜け毛に悩む人々は、米国だけで男性が4100万人、女性も2100万人に上るという。全世界では15億人ともいわれており、一日も早い実用化を待ち望んでいる。(SANKEI EXPRESS)
■幹細胞 分裂して自分と同じ細胞を作ったり、別の細胞に分化する能力を持つ細胞。人体の組織や臓器に成長する源となる。受精卵から作られる胚性幹細胞(ES細胞)も、その一種で、ほとんどすべての臓器の細胞に分化できる多能性を持つ。京都大学の山中伸弥教授(52)らのグループが開発した人工多能性幹細胞(iPS細胞)は、受精卵ではなく、皮膚由来の体細胞に数種類の遺伝子を組み合わせて作り出した。