【青信号で今週も】
あけましておめでとうございます。2015年最初のコラムになります。昨年とは違う年が始まる感じがするため、年の初めはいつでも新鮮な気持ちになります。お正月明けのクリニックの診療の準備のために、窓を開けて換気をすると冷たい空気が流れ込んできます。
「初明かり率いて赤子生まれ来し」という俳句を詠んだことがあります。いまは亡き宇咲冬男(うさき・ふゆお)先生に添削していただいたものです。新春の朝に、懇意にしている方から難産の末にお孫さんが生まれたという連絡をいただいたことをイメージしました。
「すべての嬰児(みどりご)は、神がまだ人間に絶望してはいない というメッセージをたずさえて生れてくる」というインドの詩人ラビンドラナート・タゴールの言葉も思い返していました。
患者さんに、年始に書き初めをお願いすることがありました。低血圧が原因と言われて体調の悪かった患者さんには、「早寝早起き」を書き初めして実行してもらいました。サーカディアンリズムの崩れと片頭痛が、体調不良の主因のように思えたからです。