【メディアと社会】
理化学研究所(理研)が19日、小保方晴子(おぼかた・はるこ)氏が行ったSTAP細胞の再現有無を調べる実験でも細胞は作製できなかったとし、検証実験を打ち切ると発表し、小保方氏が退職願を出したことも明らかにした。これを受けて、下村博文(しもむら・はくぶん)文部科学相も閣議後の会見で「STAP細胞が存在しないと確定した」と語った。
真偽不明の垂れ流し報道
筆者はすでに4月23日付の本欄で「小保方氏は『200回作製に成功した』と言っているのだから、小保方氏自らが、その成功したやり方を検証者たちに伝授し、理研だけでなく文部科学省も総力を挙げて検証を行えば、半年もたたずに真偽が判明する」と書いた。
今回の検証は9月16日から50日間、小保方氏本人と、それとは別に特別編成されたチームの2つで行われ、いずれも再現できなかった。つまり小保方氏らの最初の発表論文は、「捏造(ねつぞう)」とであったと言われてもしようがない。