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経済再生争点 政権内に年内解散論 (3/5ページ)

2014.10.28 07:00

10月27日、自民党の役員会に臨んだ安倍晋三(しんぞう)首相(右)と谷垣禎一(さだかず)幹事長。にわかに年内解散論が浮上する中、首相の胸中が注目される=2014年、国会内(酒巻俊介撮影)

10月27日、自民党の役員会に臨んだ安倍晋三(しんぞう)首相(右)と谷垣禎一(さだかず)幹事長。にわかに年内解散論が浮上する中、首相の胸中が注目される=2014年、国会内(酒巻俊介撮影)【拡大】

  • 今後の主な政治日程=2014年11月16日~2015年10月

 「再増税先送り決断後」に

 今月22日には、消費税再増税の1年半先送りを唱える自民党の山本幸三衆院議員(66)が勉強会「アベノミクスを成功させる会」を発足させた。山本氏は菅氏と連携して動いているとされ、ある自民党中堅は「再増税先送りを決断した上で衆院を電撃解散し『経済を再生させたい』と訴えれば、衆院選に勝てるのではないか」と語る。

 民主党の枝野幸男幹事長(50)は25日のテレビ東京番組で「早く解散してくれるなら、こんなにありがたいことはない」と述べ、早期の衆院解散を“歓迎”する姿勢をみせた。政権内に「政治とカネ」の問題が続出している今が好機との判断があるようだが、与党側は野党の選挙協力態勢が整っていないこともあり、枝野氏の発言は「空威張りだ」(自民党中堅)と冷ややかにみている。

 解散を躊躇(ちゅうちょ)させる要因もないわけではない。

 自民党の勢力が現在の294から減らし、公明党と合わせた獲得議席は、衆院での再議決や憲法改正の発議に必要な3分の2以上が困難になる可能性が高い。一票の格差をめぐり「違憲状態」解消に向け、衆院選挙制度調査会で議論している真っ最中という事情もある。

野党の候補者調整、難航必至

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