プロという職業は、野球に限らず、何を語ったところで言い訳にしか聞こえない。だから、すべてを自分自身で受け止めてきた。プロ野球人生を歩んだときからずっと変わらない信念は、結果はすべて「自分の責任」ということだ。
今季、終盤は不調で、戦力になっていないと自分自身がわかっていた。苦しくても、自分のやるべきことをやるしかない。そう痛感した。
走って、投げて、ウエートトレーニングをして…。ありがたかったのは、ジョン・ファレル監督に自分の思いをぶつけたとき、それを受け入れてくれたことだ。チームの成績が低迷している中で、クローザーを酷使する必要はないという考えもあり、残り試合を休養する案もあった。だけど、逃げずにマウンドに上がりたいと訴えた。その気持ちをくみ取ってくれた。
優勝争いに加わっていない状況から、モチベーションがわかないんじゃないかという推測による報道があった。断じてそんなことはなかった。
逃げるつもりは毛頭なかった。今季は契約最終年でもあった。監督をはじめ、現場の首脳陣の思惑とは異なり、移籍することだってあり得る。ならば、自分のことは、自分でけじめをつける。抑えではなく、中継ぎから出直す。このことは、やられた悔しさを何倍にもして返すために決めたことだった。