映画の世界を体験できるテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ」が北京に建設される。運営会社の米ユニバーサル・パークス・アンド・リゾーツが13日発表した。中国の国有企業と共同で建設し総事業費は33億ドル(約3500億円)を見込む。大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の2倍以上の広さになり、人気映画「ハリー・ポッター」エリアも設ける。中国では米ディズニーランドも来年、上海に開業する。ハリポタエリアとそっくりな施設が建設されるなど知的財産権にルーズで“ものまねコピー”が氾濫する中国だが、映画興行に加え、テーマパークでも米ハリウッドの中国頼みが鮮明だ。
13年前から交渉
「われわれは、高い人気を誇る西洋のエンターテインメントと中国の豊かな文化遺産にスポットを当てたユニークな経験を提供します」。ユニバーサル社のトム・ウィリアムズ会長兼最高経営責任者(CEO)は、北京ユニバーサル・スタジオについてこう説明。中国側の北京首寰文化旅遊投資(BSHインベストメント)のドゥアン・チャン会長も「世界最高のテーマパーク。中国人は映画やエキサイティングな娯楽が大好きだ」と、両社の合意を喜んだ。