米名門ハーバード大学の研究チームが8月7日、新しい自走式ロボットを開発したと米科学誌サイエンスに発表した。日本の折り紙から着想を得たもので、その名も“origami(折り紙)”ロボット。普段は平らだが、自分で折り曲がってロボットに変身し、昆虫のようにカタカタ歩くのだ。研究チームでは、人間が踏み込めない事故現場での捜索活動などに威力を発揮するほか、自分で組み上がる家具などとして、日常生活に広く応用できると説明している。
安価製造に挑戦
「われわれは、できるだけ早く、そして安価にロボットを作ることに挑戦しました」
このロボットを発明した研究チームを率いるハーバード大のロボット研究者、サミュエル・フェルトン氏は米紙ニューヨーク・タイムズにこう語った。
米科学系メディアによると、このロボットは長さ約13センチ、重さ80グラムの昆虫型。起動させると約1分後、平板な板状から自分で体を折り曲げて立体化し始め、約4分で完全に“変身”。2つの電動モーターで4本足を小刻みに動かし、毎秒5センチずつ自走する。