特に米国-ポルトガル戦(2-2の引き分け)は米東部時間で日曜の夕方6時キックオフという好条件だったため、生中継した2局のうちESPN(スポーツ専門のケーブルテレビ)の視聴者が1820万人、ユニビジョン(スペイン語放送のテレビ局)の視聴者が650万人に上った。
合わせて2470万人という視聴者数は、サッカーでは米史上過去最高だった、1999年に米国で開催された女子ワールドカップ決勝(米国-中国戦)の1790万人を大きく上回った。また、今年のNBAファイナルの平均視聴者数1550万人、昨年(2013年)のMLBワールドシリーズの平均視聴者数1490万人、今年の北米プロアイスホッケーリーグ(NHL)ファイナル(スタンレーカップ)の平均視聴者数500万人も凌駕(りょうが)しており、エリクソン氏は「米国ではサッカーはニッチ(すき間)スポーツなどとは、もはや言わせない。米国での圧倒的な関心の高まりは、W杯とサッカーにとって分岐点になる」と鼻息が荒い。