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「見えない」バンドライブの緊張感 怪物さんと退屈くんの12ヵ月 椹木野衣 (1/5ページ)

2014.6.2 13:00

第5回公演「重力放射の夜」=2014年5月20日(提供写真)

第5回公演「重力放射の夜」=2014年5月20日(提供写真)【拡大】

  • 第4回公演「デトロイトテクノ人形」=2014年4月23日(提供写真)
  • 第3回公演「Last_Day_of_Humanity」=2014年3月19日(提供写真)
  • 第2回公演「moshing_maniac_2000」=2014年2月19日(提供写真)
  • アーティスト、coreofbells(コアオブベルズ)のメンバー=2013年12月8日(提供写真)

 【アートクルーズ】

 コアオブベルズはなにものなのか? と尋ねられると、しばし返答に困る。ロックバンドと言えばそうなのだが、彼らのライブを見て「なるほど」と納得する者は、さぞかし少なかろう。

 耳をつんざくサウンド

 たとえば先日、私が六本木で見た「重力放射の夜」と名付けられた公演では、1時間半に及ぶステージにはついに、メンバーは誰ひとり姿をあらわさなかった。むろん、演奏は行われた。それもまったくの切れ目なしに。しかしそれは、はたして一曲なのだろうか? クラシックの組曲のように起承転結がはっきりとあり、緻密に構成されているわけではない。耳をつんざく重金属の塊のようなサウンドが、観客を囲む三方から、ひたすら放射され続けるだけなのだ。

 黒い壁の向こうで

 まちがいなく演奏をしているのに、その姿が見えないのは、ステージを囲んでコの字状に黒い壁が立てられていて、メンバーはその背後で演奏しており、椅子に座った観客からは、その視線の向かう先を完全に邪魔されてしまっているからだ。

そこに誰かがいるかのように工夫

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