新たな万能細胞とされたSTAP細胞の論文問題で、理化学研究所の調査委員会が小保方晴子(おぼかた・はるこ)氏(30)側の不服申し立てを退け、再調査しないとの結論をまとめたことが5月7日、分かった。理研の理事会に報告手続きを取った。
今後理事会の了承が得られ、小保方氏側への通知が完了すれば規定上、小保方氏の研究不正が確定する。理研は正式に論文撤回を勧告するとともに懲戒委員会を設置、小保方氏や共著者の笹井芳樹(ささい・よしき)副センター長(52)らの処分を決める方針。
関係者によると調査委は、小保方氏側の不服申し立てや追加で提出した資料の中に、不正の認定を覆す新たな証拠はないと判断したとみられる。
小保方氏は「正式に何も聞いていないが驚いている。とても信じられない」と弁護士を通じてコメントを発表した。