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「巨大な氷塊」シェルパ襲った エベレストで雪崩 13人死亡3人不明 (3/3ページ)

2014.4.22 00:00

2014年4月18日、世界最高峰のエベレスト(標高8848メートル)の登頂ルートで、ネパール人のシェルパ(ガイド)の一行が雪崩に巻き込まれ、これまでに13人の死亡が確認された。

2014年4月18日、世界最高峰のエベレスト(標高8848メートル)の登頂ルートで、ネパール人のシェルパ(ガイド)の一行が雪崩に巻き込まれ、これまでに13人の死亡が確認された。【拡大】

 別のシェルパは「氷の塊が落ちてから5分ぐらいは雪ぼこりが舞って吹雪が止まらなかった。これが私たちの仕事であり、死の危険は常にある」と語った。

 ロイター通信によると、1953年にニュージーランドのヒラリー卿が初登頂したエベレストでは、これまでに約4000人が登頂に成功する一方、約250人が命を落としている。70年に雪崩でネパール人シェルパ6人が死亡。96年には吹雪で日本人女性1人を含む登山者8人が死亡し、これまでの最多死亡事故だった。登山者が近年、急増していることも事故の遠因になっており、昨年(2013年)の登山者数は春・秋の2シーズンで約550人。観光収入の増加を狙い、今年は春だけでネパール政府は334人に登山許可を出している。

 ネパール政府は事故後、遺族1人当たり4万ネパールルピー(約4万2000円)の補償金を支給すると決めたが、シェルパたちの一部は補償金が少ないと反発し、登山拒否の動きを見せている。シェルパが実際に拒否すれば、登山者に影響が出るのは必至。シェルパのリスクの上に登山者の挑戦があるということを忘れてはならない。(SANKEI EXPRESS

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