2014.4.12 12:00
2012年7月、英南部ファンボローで開かれた航空ショーで、一般人向け宇宙旅行用の機体「スペースシップ2」のレプリカの前で記者発表を行うリチャード・ブランソン氏。手に持っているのは、小型衛星の打ち上げ事業に使う「ランチャーワン」の模型(AP)【拡大】
世界初の一般人向け宇宙旅行を年内に敢行する予定の米宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティックを率いる英富豪、リチャード・ブランソン氏(63)が26年前の1988年、宇宙を目指すきっかけを自分に与えてくれた少年の行方を捜している。
宇宙旅行の参加費は1人25万ドル(約2500万円)だが、ブランソン氏は感謝の意味からVIP待遇での招待を考えているという。ツイッターでの情報提供の呼びかけも始まった。ドラマのような恩人捜しの物語を世界が注視している。
英メディアによると、少年の名前はシハン・ムサファーさん。ブランソン氏は、英BBC放送の子供番組「ゴーイング・ライブ!」に生出演し、この少年と電話で会話した。
VIP待遇で招待
その際、少年が「宇宙を目指そうと思ったことはないんですか?」とブランソン氏に問いかけた。子供のたわいない質問だったが、ブランソン氏は真(しん)摯(し)にこう答えた。