ソチから帰国後、練習を休んでいる。医師から安静が必要と診断され、僕自身も無理に中途半端な練習をして試合(3月末の世界選手権)に臨んでも心身に良くないと判断、欠場を決め、思い切って休むことにした。
欠場は残念だけれど、膝とは長くつきあっていくことを考えれば、すぐに切り替えられた。3週間以上も滑らないなんて普段はないけれど、10年分の疲れが出ているのか、今は張り詰めていたものが切れたような状態で休養している。
悔しい、悔やまれる
オリンピックは、メダルも取れず、演技は満足のいく内容ではなかった。悪い中では気持ち的に精いっぱいやり切ったという思い、これで終わったとホッとした気持ち、でもこれは自分の百パーセントでもないな…などと、試合後はいろいろな思いが迷走していた。
僕は6位よりも、「日本人最下位」のほうが悔しい。日本代表として文句なしで選ばれたわけではなかったからこそ、日本人最下位だけは避けたいと思っていたのに、それができず悔しい。でも今回は悔しがれるほど納得できる練習ができていなかったから、悔しさと同時に、それを受け入れてしまう部分もある。