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差別許さない 浦和に厳罰 Jリーグ、横断幕で初の無観客試合処分 (3/3ページ)

2014.3.13 23:55

浦和レッズが処分される対象となったサガン鳥栖戦。熱狂的なサポーターに支えられた浦和のホームスタンドは、常にチームカラーの赤で染まる=2014年3月8日、埼玉県さいたま市緑区の埼玉スタジアム(吉沢良太撮影)

浦和レッズが処分される対象となったサガン鳥栖戦。熱狂的なサポーターに支えられた浦和のホームスタンドは、常にチームカラーの赤で染まる=2014年3月8日、埼玉県さいたま市緑区の埼玉スタジアム(吉沢良太撮影)【拡大】

 速やかに撤去せず

 浦和の調査によると、問題の横断幕は浦和サポーターが集まるゴール裏の観客席へ入るゲート付近に通路側に向けて掲示された。試合開始から1時間たった午後5時ごろに報告があり、スタッフに「速やかに撤去」するよう指示したが、試合中だったため掲示した人物に接触できず、さらに1時間たった試合終了後に強制的に撤去した。掲示したのは男性3人で、「ゴール裏は聖域で海外からの観光客らに入ってほしくなかった」などと説明しているという。

 Jリーグの過去の制裁で最も重い処分は、2008年5月の浦和-G大阪でサポーター同士のもみ合いを防げなかった浦和と、10年に観客の水増し発表が発覚した大宮への制裁金2000万円だった。浦和は10年にもサポーターの相手選手への差別的発言などで、譴責と500万円の制裁金を科されたことがある。

 浦和は熱狂的なファンに支えられる半面、常にその「顔色」をうかがう体質が染みついている。横断幕についても、クラブにはサポーターの同意なく撤去できないという慣習まである。チームが不調に陥るとサポーターがスタジアムに居残り、社長が頭を下げるといった光景も繰り返された。サポーター歴10年以上という、さいたま市の男性会社員(24)は「レッズの応援は熱さが一番だが、方向を間違えてはいけない。これを教訓にして、平和になればいい」と話し、再発防止を願った。(SANKEI EXPRESS


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