□映画「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-」
日本のアニメーションに高い関心を示す仏パリのルーブル美術館で1月27日、プレミア上映が催され、内外に話題を呼んだ「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-」(小村敏明監督)。漫画の巨匠、手塚治虫(1928~89年)が10年の歳月をかけて完成させた不朽の名作「ブッダ」の映画化第2弾(3部作)だ。
常に人間の生と死のあり方について思い悩む主人公、シッダールタ(後のブッダ)の声を担当した吉岡秀隆(43)は、「僕はもともと手塚先生のファンで、中でも『ブッダ』が一番好きです。かつて手塚先生の『ブッダ』を読んで救われた気持ちになった人たちに、この映画を見てもらって、もう一度、その感動を思い出してもらえたらと思い、僕は声優の仕事に臨みました」と語った。
周囲の心遣いに感謝
2500年前のインド。他国と覇権争いを続けるシャカ一族が治めるシャカ国で、王子シッダールタは恵まれた身分を捨て、真実を求めて旅に出る。幼少時に城の外で出会ったタッタ(声・松山ケンイチ)や、かつて思いを通わせたミゲーラ(声・水樹奈々)にも再会した。そんなある日、出自に悩むコーサラ国のルリ王子(声・真木よう子)は、シッダールタに憎しみを抱き、シャカ国侵略へ乗り出した。