【国際情勢分析】
尖閣諸島(沖縄県石垣市)問題や安倍晋三首相(59)の靖国神社参拝などをめぐって反日感情が高まる中国だが、若者の間に広がった日本のアニメ人気は一向に衰えをみせていない。アニメ番組を見るだけではなく、アニメ声優の熱烈なファンやアニメ登場人物の模型愛好者など、マニアックな層も急増している。
声優招きイベント
「お会いできて本当に感激です!」。上海市内の劇場で1月25日に開かれた日本のアニメ声優を招いたイベント。終了後の握手会でお目当ての声優、関智一(ともかず)さん(41)と日本語で会話した中国人女性は、「関本命」と背中に大きくプリントしたTシャツを見せてサインをねだった。
関さんは「ドラえもん」のスネ夫役や「機動武闘伝Gガンダム」の主人公ドモン・カッシュ役などで知られる。この日は脚本や演出も手がける声優の浅沼晋太郎さん(38)と2人でステージに立ち、大半が女性のファン約200人を前に2時間近く日本アニメ談議を繰り広げ、アニメ番組の主題歌なども歌った。