ドイツが開発し、現代重工業でライセンス生産している潜水艦・孫元一(ソン・ウォンイル)。これまたブラックボックスを分解し、元に戻せなくなった、との観測は軍事関係者の間では常識だ。結果、ドックに3年近く入ったまま。潜水艦技術に長(た)けた日本に泣きついてきたとの話すらある。
見て呉れを繕う常態
李議員は「F-35Aが完成品として導入された場合、今後20年はメンテナンス費用として20兆ウォン(約1兆9600億円)以上が必要と見込まれるが、ほとんどが部品などを製造する費用として日本に支払われるのではないか」とも懸念した。
ステルス機は軍用機の中でも、とりわけメンテのインターバルが短い。アジアでのメンテナンス拠点は技術的に日本が注目されている。一方で、韓国空軍仕様のメンテは、できる範囲内で韓国で実施するとの見方もある。ただ、技術面での不安や、ブラックボックス破りの「前科」がある上、機密性の極度に高い第5世代機をまたもいじられる危険を嫌う米軍関係者の中には、米国送りを主張する声が大きい。
件(くだん)の国会内の一室において、セヌリ党の兪奇濬(ユ・ギジュン)議員は「次期戦闘機事業で、韓国と日本の軍事面における外交力の差が顕著に表れた」と語った。