2013.11.21 09:30
フィリピンの台風被災地で救援活動を行っている航空自衛隊のC130輸送機2機は11月20日、被害が深刻な中部レイテ島タクロバンへ救援物資の空輸を開始した。自衛隊の輸送機がタクロバンに入るのは初めて。救援物資を空輸した後の復路では被災者の輸送を行い、C130に乗り込んだ被災者たちは機内で安堵(あんど)の表情を浮かべていた。
被災者安堵
2機は、自衛隊の国際緊急援助隊として愛知県小牧市の小牧基地から派遣され、首都マニラを拠点に活動している。すでに(11月)18日から、中部パナイ島ロハスへの物資輸送を始めたが、フィリピン政府の要請を受け、タクロバンへも支援の手を伸ばした。
記者が乗った自衛隊機は、セブ島を経由し、フィリピン政府のトラックや給水器、米国のボランティアらをタクロバンに空輸した。浅沼克典機長(42)は、タクロバンの飛行場について「予想以上に被害が激しい」と指摘。各国のヘリコプターや輸送機が慌ただしく離着陸する中、「日本の代表として、被災者の役に立ちたい」と決意を述べた。