皆さん、お元気ですか?
今パリは、伝統ある劇場「テアトル ドゥ シャトレ」で開催されているある舞台の話題で持ちきりです。
その舞台とは「日本発のバーチャルアイドル」初音ミク主演のオペラ。バーチャルアイドル?! その上オペラ? そしてテーマは「死」? アート好きのフランスの新聞やラジオでは「初音ミク」の特集を組み、その存在と今回の舞台について解説しました。
そのせいか観客のほとんどが大人で、普段の日本系「カワイイ」イベントに訪れるようなコスプレの若者の数は少なかったです。
人形に魂吹き込む日本文化
2年前にミクとデュエットしたので、ボーカロイドのシステムは理解していましたが、その時は声だけの共演でした。日本には伝統芸能である人形劇「人形浄瑠璃」があり、命のない人形に魂を吹き込むという文化がある、ミクは現代の人形浄瑠璃なのだと説明してもらったことがあります。
今回の舞台を見て実感しました。バーチャルだからこそ伝わる感覚を駆使して創られた「日本の若手クリエーターの新たなる挑戦」を強く感じました。