米アップルが中国市場でのシェア拡大を図るとして9月10日発表したスマートフォン(高機能携帯電話)の新型「iPhone(アイフォーン)」が、肝心の中国で「値段が高過ぎる」と大きな非難にさらされている。
廉価版「5c」でさえ、通信会社との長期契約による端末の大幅値引き制度がほとんどない中国では、購入に4488元(約7万2800円)が必要だからだ。
今回の新型投入でアップルが世界最大の携帯電話市場である中国を攻略できるのか、疑問を投げかける見方もでてきた。
「期待はずれ」不満噴出
「私は『5c』の価格は3000元(約4万8700円)前後だと予想していた。4000元(約6万5000円)を超えるなんて高過ぎる。(この値段では)買えないよ」
中国の化学エンジニア、リュー・ドンハイさん(25)はロイター通信にこう不満を漏らした。