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対日工作に朱教授利用の疑い (1/3ページ)

2013.8.26 07:47

  • 東洋学園大学(東京都)の朱建栄教授(共同)
  • 中国・首都北京市、上海市

 【佐藤優の地球を斬る】

 東洋学園大学の朱建栄教授が7月17日に中国の上海に渡った後、消息がつかめていない。

 <東洋学園大などによると、朱氏は7月17日ごろ、上海での会議に出席するため訪中。22日ごろに日本に戻る予定だったが、そのまま家族と連絡がとれない状況になったという。

 8月1日、千葉県内に住む家族から大学に連絡があった。大学も朱氏に安否確認のメールを送ったが返信がないという。朱氏から海外出張に関する申請は出ていなかった。

 朱氏は中国籍で、華東師範大を卒業後、1986年に来日した。学習院大学で政治学の博士号を取得し、96年から現職>(8月10日MSN産経ニュース)

 国家安全部の監視下情報

 筆者は、鈴木宗男事件に連座して2002年5月に東京地検特捜部に逮捕されるまで、『世界』(岩波書店)で、世界論壇月報という連載を朱教授らと担当していた。逮捕されたとき、朱教授は私のことを非常に心配し、弁護士経由で励ましのメッセージをいただいた。また、筆者が保釈された後、朱教授は「佐藤さんのように日本の国を深く愛している人がこのようなことになった僕はほんとうに悲しいです」と声をかけてくれた。当時は誰もが筆者と会うことを忌避していた時期だった。朱教授の温かい言葉がうれしかった。

国際問題や外交の評論に「純粋中立」の立場などない

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