SIMカードに問題
全世界で約7億5000万台に上るスマートフォンや携帯電話について、外部から簡単に個人データを抜き取られる危険性があることが、ドイツのセキュリティー専門家の研究で明らかになった。欧米メディアが伝えた。データを記憶する「SIMカード」に問題があるという。これを受け、国連の下部組織である「国際電気通信連合(ITU)」は7月23日までに、各国の政府機関や通信業界に対し、調査とともに、対策を急ぐよう警告を出した。
「われわれは普通のパソコンを使って第三者の携帯電話をわずか2分程度でハッキングし、自在に遠隔操作することに成功した」
ベルリンでコンピューターのセキュリティー会社を経営する暗号技術の研究者である、カースティン・ノール氏(31)は、英BBC放送などにこう説明した。
ノール氏は27日から米ネバダ州ラスベガスで開催されるセキュリティー会議で今回のハッキング実験の結果や問題点などを報告するという。